そんなに強調せんでも・・・

去年後半から今年のALN日記に於いて、赤松先生が「まだだ、まだ終わらんよ」「ネギまはまだまだ続きますよ」と幾度となく発言しているのがどうにも気にかかってなりません。
29巻限定版のアンケートにも「魔法世界編が終わってすぐ卒業式でも構わない?」って質問があったし、今年のエープリルフールも「終わります」ネタだったし。


ここまで必死に否定している所を見ると、裏を返せばやっぱり赤松先生には「物語の終わりが大まか程度には見えている」ということなのかもしれません。
少なくとも現状では、早ければあと1年半ぐらいで終わる*1可能性はまだくすぶっています。魔法世界後の「燃料」が現状ではザジぐらいしか私には思いつかないので・・・。


とりあえず赤松先生、ファンを安心させたいなら「まだ終わらんよ」なんていう不安を煽るような台詞は軽々しく多用せずに、どっしり構えたほうがいいと思います。

*1:2011年末頃に終了、コミックス換算であと6冊程度

「雑誌派」は「次の一手問題」

くろうさんのこの記事が非常に興味深い内容です。

・・・しかし、そんな分析をしたとして、それは物語を楽しんでいる事になるのだろうか。本来、物語の見方に「正しい」「間違い」などというものは無い。しかし、それでも物語を楽しまない見方は、私にとって「間違っている」と思える。(中略)


辛い展開だから面白くないというものではない。辛い展開があってこそ、面白い場合もある。いや、普通はそれが当たり前だろう。容量を超えた痛みを提示されたからと言って、それを見ないふりをするのは、物語の楽しみを放棄するのと同義だ。
くろうのだらオタ日記:その見方は、間違っている

・・・確かに、物語にのめりこむより先に分析を始めてしまう人のほうが多いですよね。
私もフィクションに対して「感情移入」というものはあまりしないんですよ。「何事も実際に経験した者にしか分からない」と思っているので。


でも、それはとりわけリアルタイムで毎週読んで追いかける人々にとっての最大の楽しみでもあります。
「一寸先は闇」。あからさまな展開を提示しておいて、次の話では大どんでん返しが起きているかもしれない。そんな状況で「次の一手」を予想するというのはやっぱり面白いものです(「ネギま!」の場合、「次の一手」が数話先なんて当たり前だし)。私は将棋をかじっているので(ドヘボですが)なおさら・・・。


それに不景気の折、「現実」のほうが遥かに辛い展開な方が大多数でしょうから、せめて漫画読むときぐらい辛さから目を背けたくなりますしねぇ・・・。

「私と仕事どっちが大事なの?」的問題

ふと考えた。


ネギま!」における「萌えと燃え」の問題は、女性が男性に対して言う定番の(?)質問、
「私と仕事どっちが大事なの?」に似ていると思う。

男性が仕事で忙しく、なかなか女性との時間が取れないときに発せられるこの質問は、女性としては当然「私」をとってほしいと考えて言うわけですが、どちらも失いたくない男性にとってはどっちかを選ぶわけにはいかない問題であります。


結局この質問は、「女性が男性を困らせるだけ」の質問なのです。


この「女性(=私)」を「萌え・クラスメイト(またはそれを望むファン)」、「男性」を「赤松先生」、「仕事」を「バトル・物語の本筋」に置き換えれば、構図は分かるでしょう。

赤松先生は「私」と「仕事」どっちも捨てるつもりはありません。しかし今は「仕事」のほうが忙しい時期。そんな時期に「私と仕事どっちが大事なの?」と質問をされたら?

赤松先生はこう答えることでしょう。
「じゃあ、君も俺の仕事を手伝ってくれよ」
これこそ「燃えと萌えの融合」なのではないかと思います。
そして、この言葉を言われたら、できる範囲で素直に手伝ってあげるのが筋ってものではないのでしょうか。


良識あるファンなら、作者に二者択一を迫らず、どっちのストーリーも応援すべきなのです。

2周年記念・私のネギま!道

早いもので、当ブログも開設から2周年を迎えました。
つたない文章にもかかわらず取り上げてくださったニュースサイト各位、読んでくださったすべての皆様に感謝いたします。


さて、去年の1周年記念記事ではスケルトンパズルを作ったのですが、今年はそこまでの準備が及ばなかったので、私と「魔法先生ネギま!」という作品との関わりを振り返ってみたいと思います。

ファンになったきっかけの一例として、読んでいただければ幸いです。

前史・「ラブひな」連載時代〜空白期

その頃は作品と赤松健先生の存在は知っていましたが、別に興味がわくことはありませんでした。ただ、ブックオフで「AIが止まらない!」の新装版単行本を見て「なんで水着ばっかりやねん」とか思ったことはあります。

当時はあまり漫画雑誌の立ち読みをする習慣がなかったからというのもありますし、その当時は同じマガジンでも「GTO」に熱中していた(無論コミックス派でした)からです。

2003年・連載開始当初

私の中では「なんか「ラブひな」の赤松先生が描き始めたらしい・・・」とか、「深谷駅がモデル?」とかそのぐらいの認識でしたね。ただ、顔が並んでる絵とその下の名前を見て(神楽坂明日菜…仰々しい名前だな)とか(エヴァン・・・何この外人?)とか思った記憶が・・・。

ちなみにこの頃はジャンプの「いちご100%」に熱中していました(パンツ目当てですが何か?)。「いちご」終了後は「アイシールド21」や「銀魂」を妹の勧めで読み始めたり・・・。

マガジンも読んでましたが、「クニミツの政」や「クロマティ高校」が目当てでした。そこに2005年後半「ウミショー」が加わったりもして・・・。

2006年・動き出す

そんな私が「ネギま!」にハマるきっかけとなったのは、2006年夏にアニメ第2期「ネギま!?」放送開始の情報を聞いたときでした。

なぜかわかりませんが、アニメ雑誌の表紙を飾っていたシャフト作画の絵に心ひかれたのです。
そこで、ブックオフで1巻を買って読んでみた所、気に入ったので2巻3巻とちまちま買いあさっていきました。少しでも安く済ませよう、かつ1冊の抜けもなく順番に買っていこうと複数の古本屋をあちこち回っていたので(赤松先生ゴメンナサイ)、その時点で出ている16巻まで集めきるのには2007年年明け、17巻発売の目前までかかりました。

一方でマガジンでもネギま!を立ち読みし始めました(単行本17巻、麻帆良祭最終盤のあたりからです)。

ネット上の活動

アニメのほうは当時はやりだしていたYoutubeに上がっていた物を見ていました。

そして、データをwikipediaであさっていた所、赤松総研さんに行き着きました。
そこで知ったのは、赤松先生が聖蹟桜ヶ丘にほんの1年程前(2006年基準)まで住んでいたということでした。どうりで見覚えのある場所が出てくるなと思っていたので、ちょっと残念に思いつつも親近感がわいたのです。

一方で、「ネギま!?まとめwiki」などからいろいろなブログのリンクをたどっていったところ、楊さんのブログに辿り着きました。

ここでいろいろな人の感想や考察ブログを読みだし、いつしか自分でも意見を述べたくなってきました。そして第2部が始まってからもしばらく考えた挙句、2007年4月30日、楊さんの野球企画参加を機に当ブログを立ち上げ、現在にいたっております。

で、なぜハマったのか?

やはり、31名の個性がはっきりと最初から出されていたからだと思います。
そして、1話ごとの情報量の多さ、これは私のような知識蓄積が好きな人間にとっては非常に楽しいことであるのです。

参入のきっかけがクラスメイト全員がほぼ毎回登場する「ネギま!?」で、かつ律儀に1巻から読んでいたので「原風景」としては初期からのファンに近い「クラスメイト寄り」であると思っています。


ともあれ、これからも読み続けていくつもりですので、皆様今後ともよろしくお願いします。

ネギま!で18禁は・・・

おことわり
以下の記事には性的な表現が登場します(伏字にはしていますが)。

  • 18歳未満の方はご遠慮ください・・・とは申しませんが、自己責任でご覧下さい。
  • また、女性の皆様にとって不適切な表現が用いられる場合がございますので、ご注意ください。
続きを読む

我々は試されている?

ここのところのALN日記から。

とりあえず萌え燃え比率の変更根拠は、アンケートが上下することによって発生します。
面白1つは上がりようがないので、現在は面白5つ、すなわち一般層へのアプローチがメインになっています。
つまり必然的にバトルが増えるということです。(どこまで行ったら面白1つが下がるのか不明)
ALN日記・10月1日

5日前の日記で、どの辺までバトル化が進めば「面白1つ」が下がるのか不明だという件を書きましたが、いよいよサインが来ました。
同・10月6日

で、その内容は8日分によると、「面白1つ」で1位を取れなくなってきたということのようです。


「萌え回だと『面白1つ』で1位は取れるが支持率が低い」「バトル回だと『面白5つ』での支持率は上がるが『面白1つ』で1位が獲りにくい」ともあります。
これは単純にオリコンランキングで言えば同じ5万枚でも1位が取れる週もあれば10位になってしまう週もある、ということなのか?でもCDの売り上げと違って特定の週だけアンケートの総量が増えるとは考えにくいし(あるとしたら「応募者全員サービスグッズ」のお知らせがある週とか?)、それに他の主力作が休載していればその分も影響しうるし・・・。

ああ・・・こんがらがってきた。
まあ、とりあえずいえることだけ(やや強引になりますが)書きます。


これから先の展開、バトルは100%避けられないものになります。
従って、「バトル続きでもコアなファンを飽きさせない」展開が望ましいと考えます。

となると、ここ2ヶ月ほどのバトル展開は、来るべき最終決戦の展開を占う試金石となっているのではないでしょうか。

「どんな戦いの展開なら自分が飽きずに見ていられるか」。最終決戦の青写真を、自分で考えてみるのもいいかもしれません。

「敵の目的」が読めない辛さと楽しさ

魔法先生ネギま!」はとかく「先の読めない」作品であると思います。

我々読者が1週間考えた予想も、次の週にはいとも簡単に崩されてしまいます。
そして、謎が明かされるまでは、非常にもどかしい気分にさせられます。


その中でも、最ももどかしい謎。それは、「敵の目的」です。
この作品に於いて、ネギと敵対する者達の目的は、必ずといっていいほどその話の終盤にならないと露見しません。

修学旅行編で天ヶ崎千草が木乃香を狙った目的が、木乃香の絶大なる魔力を媒介にリョウメンスクナノカミを召喚しようとしたこと。
麻帆良祭編での超鈴音の目的が、魔法の存在を世界に公表するため「強制認識魔法」を発動しようとこと。
これらが明らかになったのはいずれも、話の後半になってからでした。
おそらく、フェイト・アーウェルンクスらがゲートを破壊した理由も、明かされるのはだいぶ先のことになるでしょう。


敵の目的・真意がわからない。しかも行動から目的を推測することも非常に困難である。これではどのような行動をとれば相手の目的を阻止できるかがわからず、目の前の襲撃に対処するぐらいの行動しかとることができません。敵の行動に何も対処する術がない辛さ。強くなっただけでは対処できるかどうかもわかりません。

それでも原作は、他にも興味深い話がわんさか出てくるのでまだいいのですが、ドラマだと一本道にするしかないので、見ているのが段々辛くなってきます。

赤松先生がなぜこういったストーリー構成を好むのかはハッキリしませんが、読者としてはこの点が非常に辛く、もどかしく、だけど楽しいのであります。