実写化にあたって赤松先生に寄せられた質問について考える

今日、正式にマガジンにて「魔法先生ネギま!」は実写ドラマになることが発表されました。

賛否両論、いや、態度保留者を除くと賛否否否否否否否ぐらいの比率のような気がします。無理もないでしょう。「魔法」というこの世に存在しないものを扱っているという作品の性質上、「金田一少年の事件簿」や「GTO」をドラマ化するのとはわけがちがうのですから。

それにあたり、赤松先生の元には大量のメールが届きました。その中で「声優ファンの思い込みと誤解」からきている3つの質問に赤松先生が答えております。そのうち、1つ目と3つ目に関して個人的な考えを述べさせていただきます。

【質問】声優さん達を全員卒業させたのは、実写化のためだったのですね?

違います。アニメは1期も2期もそれぞれ2クール(半年)と最初から決まっていて、実写化とは何の関係もありません。
アニメ1期が終わったとき、「続編をやろう」と思って2期を作ってもらいましたが、その際私は「クラスメート31人とネギは声優を替えないように」と特別に指示を出しました。それは彼女ら声優さん達に愛着があったからです。
3期があれば、当然また招集します。
しかし3期は未定だったので、一旦卒業という形をとりました。

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これは、申し訳ありませんが「卒業」という表現を用いてしまったのが良くなかったと思います。

「卒業」といってしまうと、モーニング娘。のメンバーが卒業するみたいに、もう母体には帰ってこないようなイメージを与えてしまいます。別の上手い表現があれば良かったと思うのですが・・・残念ながら私には思いつきません。

【質問】実写版のクラスメート役として、声優さん達を出演させてほしいのですが。

声優なんだから、普通にアニメ3期とかOVAとかを作って、それに出てもらった方が良いと思いますよ。
原作(漫画版)が当分終わらないので、要望の声が大きければ3期も不可能ではないと私は考えています。
(要望の声が小さければこれで終わりですが・・・・)

同上

これに関しては、赤松先生が「声優なんだから」というとおりだと思います。

お前ら、声優をなんだと思っているんだ」と。

声優とは歌も含め、基本的に声を売りにする仕事です。したがって、実写で演技するというのは基本的にはお門違いのことだと思います*1

また、ジブリ作品やポケモン、洋画吹き替えなどのアニメ映画作品に有名芸能人が出演する事に対し、批判的な声がよく聞かれます。これを批判するのなら、逆に声優に生身の姿で演技をやらせることで視聴者から批判が出る可能性もあるということですよ?

ようするに、専門外のことを無理矢理やらせるのはやめたほうがいいということです。

いずれにせよ、まだ放送時間も放送局もキャストも発表されてないのですから、まだそれだけで判断するのは早計としかいいようがありません。

*1:古菲役のhazukiさんは舞台女優を目指しているそうですが