クラスメート編はなぜ一般人気がないのか?

おそらく、「ネギま!」のコアなファンの多くが期待しているであろうクラスメート編。

しかし、クラスメート編は一般の読者には不人気だと思われる事を、多くの方がブログで指摘しています。赤松先生も、「コアなファン層と一般層で意見が異なる事が多い」と語っています。

そもそも、クラスメート編とは、「(原則として)1人の生徒を掘り下げて話を作る」ことになります。

しかし、その分ストーリーの本筋からは基本的に離れてしまうことになります。言わば「寄り道」、鉄道で言うなら「本線」に対する「枝線」です。

普通のストーリー漫画なら、こういった話は「番外編」扱いされ、大きなストーリーの谷間で描いてもらえる程度です。しかし「ネギま!」は、核となるキャラクターの人数が多すぎて、本筋から取り残されるキャラが多くなりがちです。本筋に関わっていないキャラのファンは、そんなに長く待てるはずがないでしょうから、無理矢理寄り道してでも出番を乞うことになります。

ネギま!」のコアなファンは、特定キャラのファンが多く、「どんな形でもいい!俺の好きな○○ちゃんの活躍が見られれば!!」と言うような考え方を持っている人が多いと思われます。だから「クラスメート編」と称してその生徒の活躍があれば大喜びするわけです。取り上げたキャラのファン以外にとっても、そのキャラを知るいい資料になります。

しかし一般層はストーリーの展開を重視するため、「いいからとっとと話進めろよ」と考え、寄り道を否定する傾向にあると考えられます。

もちろん、好きなキャラが活躍する事を望んでいる人もいるでしょうが、その場合もあくまでも話の本筋の範囲内、「ネギま!」的には「ネギ・パーティの一員となって活躍すること」を望んでいると思われます。

バランスを考えるなら、クラスメート編に望まれるのは「取り上げられた生徒が、その後すぐにでも話の本筋で活躍できるという希望が持てる展開」だと思います。

特にコアなファンの意見は十人十色なわけで、それをいちいち聞いていたらキリがないわけですからね。