ナギの逃亡の理由・私はこう考える
「サウザンドマスター」ナギ・スプリングフィールド。
彼は何故姿を消したのか。そして何故、死んだことになっているのか。
私が考えてみた案を書いてみることにします。
この時期を逃すと、少しずつ謎が解明されて想像の幅が狭くなりそうなので。
なお、これはあくまで私の勝手な妄想です。
したがって、作中で提示されている情報と矛盾があるかもしれません。
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それでは、「続きを読む」からどうぞ。
大戦から数年*1が経ったある時のこと。ナギ・スプリングフィールドの前に助けを求める1人の女性が現れた。
女性は「某国(仮にA王国とする)から逃亡してきた」と語っていた。A王国は魔法界にある国の中でも最も好戦的な国家として知られており、大戦終結後も魔法界制圧の野望を捨てきっておらず、魔法界の他国すべてから恐れられていた。
ナギは女性を安全なところにかくまうべく、親類のいるウェールズの地へと連れて行った。
ナギは親類の訪問がてら、彼女の様子をしばしば訪れた。
やがて、2人の間には愛が芽生え、いつしか結婚することとなった。
そして、女性はナギの子を身ごもった。
ところが、実はこの女性はA王国の王女であり、逃亡していた時は政略結婚を嫌がって逃亡していたのだ。
そして1993年、A王国はついに、王女が妊娠していること、孕ませたのがナギ・スプリングフィールドである事を突き止めた。元々A王国は大戦においてナギのいた勢力とは敵対しており、ナギにはさんざん苦しめられていた。そんな私怨もあり、A王国はナギと生まれてくる子供を抹殺するべく魔法界・人間界の捜索を始めた。
そしてナギはイスタンブールでA王国の襲撃を受ける。
ナギは重傷を負ったアルビレオ・イマに、息子に向けてのメッセージを託すと「俺は死んだことにしておいてくれ」と姿を消した。
やがて、女性には男の子が生まれ、「ネギ」と名付けられた。
しかし彼女も自分が一緒にいてはネギを危険な目に合わせると思い、ナギの親類縁者にネギを託して姿を消した・・・。
とまあ、こんなストーリーを考えたわけですが、
ナギは、現実の世界に例えるなら「たった一人の兵士がアメリカと戦争している」ような状況にあるということです。
そして、こう考えてみることで、一部の謎を説明することができます。
なぜナギは「死んだことになっている」のか?
これは、魔法界のA王国以外の諸国および人間界の魔法使いがナギをA王国の脅威から守るべく、ナギ本人の要請で魔法界を挙げてかくまっているものと考えられます。
「サウザンドマスター」は魔法界の英雄ですから*2、その英雄が死んだとは信じられないし、傷をつけてはならぬという意識が魔法使い達にはあるはずです。そして、大戦の結果、戦争はもう二度と起こしたくないと考え、武力の出動は最低限に納めようとしているからだと思われます。
なぜネギの住む村が襲撃されたのか?
もちろん、ネギも抹殺の対象だからです。ヘルマンを召喚したのも、フェイトを派遣したのも、すべてA王国です。
ナギが来たのは、さすがに息子のいる村が襲撃されたと聞いて、黙っていられなくなったからではないでしょうか。
なぜネギは麻帆良学園に赴任したのか?
魔法界としては「英雄」の息子には、平穏無事かつ立派に育ってほしいと考えているはずです。
世界屈指の治安のよさを誇る日本、その日本における魔法使いの拠点・麻帆良学園は、人間界の魔法使いがいる地域では最も平和な場所でしょう。
そんな安心の環境で、のびのびと育ってもらいたいという意識が、彼を遠く日本へと送ったのではないでしょうか。
おわりに
ナギが「イノチノシヘン」に残した言葉
「お前は、お前自身になりな」。
これは、ナギはネギに自分の事を追ってほしくないと思って残した言葉なのではないかと考えます。
自分に会おうとしたら、命の危険だって当然ある。かわいい息子をそんな目に遭わせるわけにはいかない。
そう考えて残した言葉であり、父親らしい事をしてやれないための精一杯の親心だったのではないでしょうか。
しかし、そんな父の言う事を聞かず父を探そうとするネギ。
ああ・・・「親の心、子知らず」。