192時間目 ヒーローの条件

注意1:コミックス派の方はネタバレにご注意ください。

注意2:私はマガジンに限らず漫画週刊誌は基本的に立ち読みで済ませています。したがって記憶不明瞭な点はすでに他の方があげている文章・画像で補完している場合があります。



ぶっ倒れてしまったネギ。思い悩み苦しむ・・・
と、そんなところに現れた小太郎。
ネギを暴れさせた挙句、原因が木乃香の魔法による加熱と判明した。
小太郎はネギに「お前に足りないのはアホっぽさや」と言った。


本編の内容よりも、サブタイトルから考えたくなりました。

ネギ・スプリングフィールド、ヒーロー失格

私の好きな漫画家の一人である小林よしのりが、とある読みきりでこんな事を書いていました。

「しかし、あれほど自分の正義を信じて疑わず、相手を悪人と決めつけよーしゃなく滅ぼす彼ら(ヒーロー)って・・・ ホントは自己中心的でゴーマンなやつらかも・・・」
(「よしりんぞーん」掲載「ザ・ヒューマン」より)

まさにその通りであり、逆にいえば、ヒーローにはそう言った傲慢さがなきゃいけないと思うのです。「悪を成敗する」とは「自らが考える『正義』を他人に強引に押し付けること」にほかなりません*1


しかし、ネギといったら・・・。麻帆良祭最終日に、こんなセリフを吐いていましたね。

「もう、自分が正しいと思うだけでは、これ以上一歩も先に進めません」
(158時間目)

このセリフだけで、彼がヒーローたり得ないことは明白でしょう。もっとも、その背景には「自分が正しいと思ってやったことが悪い結果を招いてしまった」過去があるからなのですが。


ネギは周りの人を思いやることができるという点では素晴らしい少年ですが、時には周りの意見をシャットアウトし、己のみを信じて突き進むことも必要です。現に51時間目のエヴァなど、作中でそういう発言をされていますしね。

「俺は俺のやりたいようにやってるだけだバーカ」
(Byナギ、169時間目)

このぐらいサラっと言えないと、父のようにはなれませんよ。

答えは1つしかない

で、小太郎が合流したわけですが、このメンバーってことは、
行き着く先はもう亜子しかねえじゃねえか!


運動部組はネギが捜索できない状況下。加えて亜子はあっさり気絶してしまっていたから、あの場にいたメンバーの中で最も状況がのみこめていない恐れがありますね。そう言った意味で、最も危ないのかも・・・。

*1:同じことは悪の組織側の行為にもいえる