古本は邪道じゃない

ここのところ「ネギま!」では、「新規参入ファン」に向けた企画が多発しているようです。
1〜5巻に書店限定でしおりをつけたり、年末の「アルティメットガイド」(だっけ)もそうです。

しかし、これが効果があるのかといえば疑問が残ります。
しおりつき限定版が店によっては未だに売れていないというのは前に話しましたし*1、「アルティメットガイド」にしても18巻までの内容であれば出すのが遅かったと思います(遅くとも実写版終了直後の2008年春頃に出すべきだった)。


第一不景気のこのご時世、何十冊もコミックスが出ている漫画作品を1巻から順に買おうと思ったら、まずはブックオフの105円コーナーへ(あるいはセット売り?)、ってなると思いますよ。古本だって今や立派なマーケットです。

作家としては印税が入らないからそうしてほしくないのでしょうが、「入り口」は新巻にこだわる必要はないと思います。それで面白いと感じてくれれば、新巻に追いつくまで次々買い揃え、次の新巻から新品で、でも作品に対する愛に差ができるわけでもないでしょう。


ちなみに私は「ネギま!」含めほとんどの漫画は連載が始まって2年ぐらいしてからコミックスを買い始めたケースのほうが圧倒的に多くて、新巻に追いつくまでにはほぼ古本屋で買っています。1巻から新巻で買った作品は必ず途中(5冊くらい)で挫折してしまっています。

古本から入った皆さんも、胸を張って作品に対する愛情を注いでも構わないと思います。

*1:その後府中のTSUTAYAでも発見、こちらはそもそも一般の棚に並んでいて、目立っていなかった