運動部4人の行動力学

某氏が「パクティオーできないのでは?」と不安がっている運動部4人組。


彼女達のこれまでの行動を振り返ると、他のグループにはあまり見られない特徴的な行動原理がありました。
それは「当初は誰か一人が単独で動いていたことなのに、他の3人もあとから関わってくる」というケースが多いということです。

これが例えばチアの3人ならば最初から一緒に行動するし、ハルナに魔法バレするまでの間、のどかと夕映はハルナと離れて行動していたこともありました。

しかし、運動部組が関わった事案は、最初は誰か1人だけのものであっても最後には必ず4人全員のものになるのです。

まき絵のチャンスは他の3人に潰された?

4人の中でも、特にまき絵は行動の引き金になることが多い人です。
彼女には第1・2回ネギプリを連覇するほどの人気と「バカレンジャー」という運動部組以外の別の軸があり、こちらを媒介に使えば魔法バレやレギュラー入りはもっと早かったでしょう。

特に、7巻56〜58時間目のまき絵のエピソードは、彼女にとってはネギとの距離が大きく近づく大チャンスでした。
しかし、せっかくのこのエピソードはネギとまき絵を(のどかや夕映並みに)近づける要因にはなりませんでした。私はその理由を、ネギの強い意志を「運動部組の4人が共有した」からではないかと考えます。もしこの場に裕奈・亜子・アキラがいなければ、まき絵はストーリー上で大きく優位に立つことができたはずなのに、赤松先生は運動部4人全員にその機会を与えたのです。結果として、まき絵は大チャンスを逃した格好になったわけです。

分かち難き4人

現在動いている亜子と「ナギ」の件にしても、チア3人組に任せればいいのに他の3人が関わっています。

そもそも、賑やかなまき絵・裕奈とおとなしい亜子・アキラには常に温度差があるのですが、それでも4人は一緒に行動しているのです。まき絵と裕奈が「行く」ならば、亜子とアキラは「ウチはええわ」「私はいいよ・・・」なんて断ることは絶対ない。
どんなときもお互いを気にかけ、決して見捨てない。女の友情は壊れやすいなんていいますが、彼女たちを見ているととてもそうは思えません。


おそらく、この4人がネギとパクティオーする時が来るのなら、「4人同時に」(=同じ話で)行われることになるでしょう。きっかけを作るのはおそらく、魔法世界で一番大きく接した亜子になるでしょうが、それでも4人は心を一つにしてパクティオーに臨むはずです。


なぜなら、4人は常に「一緒」であるべきなのだから。