「雑誌派」は「次の一手問題」

くろうさんのこの記事が非常に興味深い内容です。

・・・しかし、そんな分析をしたとして、それは物語を楽しんでいる事になるのだろうか。本来、物語の見方に「正しい」「間違い」などというものは無い。しかし、それでも物語を楽しまない見方は、私にとって「間違っている」と思える。(中略)


辛い展開だから面白くないというものではない。辛い展開があってこそ、面白い場合もある。いや、普通はそれが当たり前だろう。容量を超えた痛みを提示されたからと言って、それを見ないふりをするのは、物語の楽しみを放棄するのと同義だ。
くろうのだらオタ日記:その見方は、間違っている

・・・確かに、物語にのめりこむより先に分析を始めてしまう人のほうが多いですよね。
私もフィクションに対して「感情移入」というものはあまりしないんですよ。「何事も実際に経験した者にしか分からない」と思っているので。


でも、それはとりわけリアルタイムで毎週読んで追いかける人々にとっての最大の楽しみでもあります。
「一寸先は闇」。あからさまな展開を提示しておいて、次の話では大どんでん返しが起きているかもしれない。そんな状況で「次の一手」を予想するというのはやっぱり面白いものです(「ネギま!」の場合、「次の一手」が数話先なんて当たり前だし)。私は将棋をかじっているので(ドヘボですが)なおさら・・・。


それに不景気の折、「現実」のほうが遥かに辛い展開な方が大多数でしょうから、せめて漫画読むときぐらい辛さから目を背けたくなりますしねぇ・・・。