もう「日常」は還らない―「ネギま!」映画について

・・・ええええ!?

はっきり申し上げますと、さんざ引っ張っといてこりゃねえだろ!と。
最悪だと思います。

でも、「これ以外に道が無い」とも思うのです

ネギま!」は、魔法世界編は、あまりに話が大きくなりすぎました。多分、最低1年はかけてじっくり放送しないと無理でしょう。しかしこれは非現実的すぎます*1

60分程度で収めるには、別の話にするのもやむなしだったのでしょう。


そして、哀しいことですが、
ネギま!」はもう日常に還ることはないと思います。
「卒業式」は「学園生活の終わり」であり「日常の終わり」の象徴と考えられます。
去年の今頃描かれた、ネギにとっての「完全なる世界」は「平穏な学園生活の情景」で、ネギはそれを否定しました。この時点で「平穏な学園生活はもう戻らない」と私は感じていました。
この考えは今、確信に変わりました。


これから先の物語は、一層ネギ中心になっていくと思われます。
そしておそらく、原作「ネギま!」のエンディングは
「ネギの、ネギによる、ネギのためのエンディング」になるはずです。
主人公はネギなのだからそれでいいはずなのですが、「ネギま!」という作品がそれを許さない。だから今回の映画が作られるのだと思うのです。



それにしても引っかかるのが「もし去年終わっていたら」という文言。いったい赤松先生は3年前*2、2年前*3の時点でどんなプランを立てていたのかが非常に気になります。

*1:っていうかできるのなら最初のアニメの時点でとっくにやっているはず

*2:OAD「白き翼」開始頃

*3:OAD「もうひとつの世界」開始頃