影を引きずるものに、評価はできない

UQ HOLDER!」1巻が発売されましたね。
書店で見かけましたが、裏表紙まで1枚絵だったり、あらすじが書かれていたりと、今までの赤松作品とはかなり違った雰囲気を見せています。

しかし、現時点では私は買うつもりはありません。そもそも3話以降マガジンも読んでません(あらすじは赤松総研さんなどで確認しておりますが)。
理由は「まだ面白いと思えないでいる」というのが大きいでしょうか。「悠久ホルダー」という組織も登場しましたが、刀太の明確な目標はまだ固まっていませんし。

それにしても、この作品を読む人の多くはまだ「ネギま!」の影を引きずっている人々の割合が多そうですね。
赤松先生にとっては今までの作風と180度異なる「新たな冒険」でしょうが、我々はどこかに「ネギま!」とのつながりを追い求めてしまうのです。それではちゃんとした評価はできないでしょう。

ネギま!」を全く読まずに「UQ」を読み始めた新世代の読者がファンコミュニティの中心に出てくる時を待ちたいところです。

桜塚やっくん、交通事故死

桜塚やっくんが交通事故で亡くなりましたね。


実は私は、やっくんを生で見たことがあるのです。
私が二十歳の時、成人式のイベントでお笑いライブがあって、そのメインが彼が組んでいたコンビ「あばれヌンチャク」でした。
この当時から紙芝居コントをやっていたのですが、その時は「車椅子のマーク」を用いて「クララが立った」とやっていたネタが印象に残っています。

それから数年後に「桜塚やっくん」として人気が出た頃、今度は聖蹟桜ヶ丘でのイベントに来たという事があったのですが、その時はあまりに客が多くて*1、イベント会場に入れずやむなく断念したのでした。

自ら率いるバンドのコンサートで移動中の事故だそうで、もう一度ブレイクするチャンスもあっただろうと思うと本当に残念です。
心からご冥福をお祈りいたします。

*1:ちなみにこの前年は波田陽区、その前ははなわが来ていて、この時は会場まで入れた

再始動?

1年3ヶ月ぶりの記事です。・・・完全に浦島太郎だわ。


ちなみにこの間、私は魔法学校っていうか「QMA賢者の扉」をやっていました。今年3月に登場したカスタマイズアイテム「スプリングブレザー(ブラウン)」が麻帆良学園の制服に見えて仕方がありません(どなたか書いていたかも)。
私はCNとあいさつコメントが「ネギま!」ネタのミュー使いでございます。どこかで対戦する機会があったらよろしく(なおアニゲはあまり得意ではありません)。

さて「ネギま!」終了以降、たまに「AKB49」を読むくらいで週刊少年マガジンとは遠ざかっておりましたが、いつの間に今週から赤松先生の新作が始まったようですね。
先週号は読んだのに次回予告見てなかった・・・。

楽しみではありますが、コミックス第1巻が出るくらいまでは静観ですかね。情熱が冷め切ってしまっている上に、興味をもてるかどうかもわからないので・・・。

単行本最終38巻発売

いよいよ発売されました。

表紙は約100名のキャラで埋め尽くされました。
過去にもこのように表紙にたくさんのキャラを並べた漫画の最終巻は多数ありましたが、ここまで大人数と言うのは例が思いつきません(考えてみたらマガジンはこういう最終巻が多いイメージが)。

いろいろポイントを探ってみる。

  • 千鶴と夏美の服はもう少し考えてやんなよ。
  • 五月貫禄ありすぎ。
  • 詠春だけどんどん老けていく・・・。
  • アリアドネー組のうちエミリィとビーだけスーツってことは、この2人もエージェントになったのか。
  • 豪徳寺さんのアロハシャツやバルガスのスーツに違和感。
  • で、結局ナギとかはともかく「外見が変わらない人」を出すことに何の意味があったのでしょうか。

裏表紙はアリカ。ナギと逆にしてほしかったかも。
背表紙は7年後夕映。2冊の背表紙に登場した最初で最後の人ということになります。

ネギの誕生日については「1993年5月2日」で確定と。
連載当初は「2003年度中に10歳になる」ってことしか決めていなかったんでしょう。だから安全策をとって日本の学年では早生まれ、ってことにしていたのかも。
結果的に「作中でネギの誕生日完全スルー」ってことになってしまいましたが。

内容に関しては、例の名簿には大差が見受けられず。352時間目の前に地球の絵が追加されていたり。

しかし最も驚いたのはその構成。
353時間目のあとにスタッフロール(つーのか?)とイラストコーナーが掲載され、ラスト2話は別扱い。「一応のハッピーエンド」ってことのようです。

赤松先生のメッセージより

やはり、続編を出す可能性とその意欲、「全部描いたら100巻越える」自覚、どちらもあるようです。
枝(キャラ)が多くなりすぎて幹(ストーリー)の動きが遅くなった。そう考えると「世界樹」はこの作品にふさわしいシンボルでしたね。


個人的には新しい読者*1の開拓の為にも、続編は5年以上先にしてもらいたいものです。
形式は「『GTO SHONAN 14DAYS』方式*2」が理想ですが、「並行世界」という方便を生かした「もしネギが魔法世界に行かなかったら」というのも見てみたかったりもします。


改めて、赤松先生、ありがとうございました。

*1:具体的には2012年現在、まだ「週刊少年マガジン」はおろか「週刊少年ジャンプ」や「コロコロコミック」も読んだ事がないであろう世代

*2:「語られなかった時間軸の物語を語る」というもの。「ネギま!」の場合、体育祭以降卒業式以前。クリスマスとか、バレンタインとか、鳴滝姉妹と王子の話とか

「大地」より「天空」を選んだネギ

・・・終わってしまって気が抜けて、文章をまとめる気が起きなかった。
結局何も書かないのもあれなので書いてみます。


ネギま!」という作品は、「学園ラブコメの皮をかぶった少年の冒険物語」という形式を取られていました。実際赤松先生は連載開始当初から「ネギま!」をネギの冒険物語にしようとしていたのは間違いないでしょう。

ネギはほっといたら自分一人でもナギを探しに行ってしまいそうな少年として描かれていました。
実際、夏休みに早速魔法世界に行ってしまいました。まだ教師としての役目は全うしていないのに。
そして帰ってきたらきたで、フェイトに教師を任せて火星テラフォーミング計画への陣頭指揮に・・・おい!お前教師だろ!!

結局、学園生活らしかったのは修学旅行までか、せいぜい麻帆良祭1日目まで。そこからはネギの物語が大きくなっていくばかりでした。

最終的にネギは「教師」より、世界を股にかける「英雄の血を継ぐ者」の責務を優先してしまいました。
地に足をつけるより、大空を飛び回ることを選んだのでした。

「ネギにもっと学園での教師生活を送って欲しかった」とおそらく多くのファンが思っている事でしょう。
ネギには、ナギの行方より「なぜネギに課せられた役目が教師だったのか」こそ知ってもらいたかったのですが・・・。