『ナギ』死すべし

  • おことわり:以下の文章にはコミックス未収録の内容が含まれています。

さて、ラカン参入で俄然面白くなってきたオスティア武道大会ですが、
ラカンとの戦いの勝敗はともかくとして(もちろんパワーインフレ抑制の為、負けてもよいぐらいです)、私はここで行っておくべきことが1つあると考えました。


それはネギが変装した姿であるところの『ナギ』*1の抹殺です。


もともと『ナギ』とはあくまでネギが変装した姿であり、その人格はネギと同一です。ただし、『ナギ』と接するべき人間は「『ナギ』=変装したネギ」であると知っておく必要があります。そもそもネギが初めて変装したのは、明日菜とデートの予行演習をする目的でした。従ってこの事実は明日菜・カモ・木乃香・刹那だけ知っていれば良く、誰かの目を欺く必要すらありませんでした。

ところが、ここで「変装したネギ」は亜子と接してしまった。もちろんこの時点では亜子はまだ魔法の存在を知らないので、ネギとしては「変装したネギ」という事実を教えるわけにはいきません。かくして「変装したネギ」は亜子のせいで『ナギ』という別人格を与えられることになったのです。

魔法世界で「変装したネギ」である『ナギ』は再び亜子と再会し、亜子を救出する為に戦うことになります。しかし、この戦いが終わってしまえば、どんなに亜子が『ナギ』のことが好きでも、ネギにとって『ナギ』の役目は終わってしまいます。そうなってしまったら、亜子は永遠に虚像に恋し続けるのです。それがどんなに辛いことか・・・。


つまり、ネギはオスティアの地で『ナギ』という存在をわかりやすい形で葬り去る必要があるのです。
その舞台に於いて「ラカン」という相手は絶好といえるでしょう。ものすごい強敵なら、負けても仕方ないと思ってくれますから。

216時間目で千雨が描いた設定について、私は「それに限りなく近い展開がおきそうだ」と書きましたが、ラカンが出てきたことで、その思いを一層強くしています。

*1:サウザンドマスターとの区別の為、本稿ではネギが変装した姿を『ナギ』とする