192時間目 ヒーローの条件

注意1:コミックス派の方はネタバレにご注意ください。

注意2:私はマガジンに限らず漫画週刊誌は基本的に立ち読みで済ませています。したがって記憶不明瞭な点はすでに他の方があげている文章・画像で補完している場合があります。

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クラスメート編はなぜ一般人気がないのか?

おそらく、「ネギま!」のコアなファンの多くが期待しているであろうクラスメート編。

しかし、クラスメート編は一般の読者には不人気だと思われる事を、多くの方がブログで指摘しています。赤松先生も、「コアなファン層と一般層で意見が異なる事が多い」と語っています。

そもそも、クラスメート編とは、「(原則として)1人の生徒を掘り下げて話を作る」ことになります。

しかし、その分ストーリーの本筋からは基本的に離れてしまうことになります。言わば「寄り道」、鉄道で言うなら「本線」に対する「枝線」です。

普通のストーリー漫画なら、こういった話は「番外編」扱いされ、大きなストーリーの谷間で描いてもらえる程度です。しかし「ネギま!」は、核となるキャラクターの人数が多すぎて、本筋から取り残されるキャラが多くなりがちです。本筋に関わっていないキャラのファンは、そんなに長く待てるはずがないでしょうから、無理矢理寄り道してでも出番を乞うことになります。

ネギま!」のコアなファンは、特定キャラのファンが多く、「どんな形でもいい!俺の好きな○○ちゃんの活躍が見られれば!!」と言うような考え方を持っている人が多いと思われます。だから「クラスメート編」と称してその生徒の活躍があれば大喜びするわけです。取り上げたキャラのファン以外にとっても、そのキャラを知るいい資料になります。

しかし一般層はストーリーの展開を重視するため、「いいからとっとと話進めろよ」と考え、寄り道を否定する傾向にあると考えられます。

もちろん、好きなキャラが活躍する事を望んでいる人もいるでしょうが、その場合もあくまでも話の本筋の範囲内、「ネギま!」的には「ネギ・パーティの一員となって活躍すること」を望んでいると思われます。

バランスを考えるなら、クラスメート編に望まれるのは「取り上げられた生徒が、その後すぐにでも話の本筋で活躍できるという希望が持てる展開」だと思います。

特にコアなファンの意見は十人十色なわけで、それをいちいち聞いていたらキリがないわけですからね。

「ネギま!」の終着駅はどこにあるのか

くろうさん筈木さんが、「ネギま!」の今後について心配していらっしゃいます。

それは「『ネギま!』の最終回までの構成は、もう決まっているのではないか」ということ。

そしてその先には、「え〜っ?そんなのやだ!もっと見たいよ!!もっと長く続けてよ!!!」という気持ちが見えています。

しかし、私はそこまで気にする必要はないと考えます。

なぜなら、ある程度ストーリーが進んだ作品なら、どう終わらせるかは考えておかないといけないことではないかと考えているからです。

例えば高校野球を題材にした作品なら、たいていは「夏の甲子園で優勝すること」が最終目標になっているはずです。「アイシールド21」だったら「クリスマスボウルで勝つこと」になるでしょう。

ネギま!」は・・・なんだろうな。ネギがナギに会うことか、マギステル・マギになることか・・・・・・。

いずれにしても、最終目標が決まっていさえすれば、そこから先のストーリー組み立ては楽になるはずです。(作中と現実の両面における)時間配分もしやすくなるはずです。

長く続けて欲しいという気持ちは理解いたしますが、ただ続けても強さのインフレを招くだけの場合もあります*1。どう終わるにしても、読者の大多数が納得できる終わり方をしてほしい、と私は思うのであります。

*1:某DBとかね