「信じてる」の意味
- おことわり:以下の文章にはネタバレが含まれています。
240時間目で亜子が姿を見せなかったことで、亜子に「ナギ=ネギ」であることがバレてしまったのではないか?という議論が起きております。
私はその辺をよく記憶してなかったので当日の感想では明言しませんでした。
個人的には「戦闘中に何らかの形でネギに戻ってしまう」という展開を(見た目にわかりやすいので)期待しているんですが。
しかし、別に引っかかる点が一つありました。
それは亜子の伝言に「信じてる」とあったことです。
単に「勝利を信じてる」という意味で言ったにしては、いささか重すぎる表現のような気がします。
ここで、「江戸前ネギ巻き寿司」さんの文章を引用します。
もしも(ナギ(ネギ)の正体を)喋った者がいるのだとするのならば、それは……、トサカが最有力ですな。そうじゃないと、トサカがナギ(ネギ)の正体に気づいている事に意味が生じませんから。
トサカは自らが所属している拳闘団の都合を考えて、(ナギ(ネギ)のことを)通報出来ない状況にあります。(中略
となると、トサカがナギ(ネギ)の正体に気づいていた事の意味は、「亜子にそれを教える事」……これしか考えられません。
江戸前ネギ巻き寿司「今週のネギま!で亜子がいない件」(一部私が註を加えました)
これを読んで、私はありうると思った反面、一部おかしいと考えました。
トサカの中では「ナギの正体はゲートポートを破壊した指名手配犯のガキ」という図式ができたわけですが、あの指名手配情報は顔写真のみで、名前は公表されていないからです。従って、「ネギ・スプリングフィールド」という名前はトサカは入手していないはずです。
一方、21巻冒頭のゲートポートでの顛末を、亜子はメンバーの中で唯一、気絶していたので見ていません。従って、ゲートポートを破壊したのが誰なのかは認識していません(アキラたちもそのはずですが、ネギから「僕たちは狙われている」と事情は聞いているはずです)。また、216時間目のやり取りを見る限り、亜子はネギが指名手配されていることは知らないようです。
もし、江戸まさひろさんの言う通りトサカが亜子にナギの正体をばらしたのだとしたら
「お前の大好きな『ナギさん』はな、犯罪者のガキなんだよ!」といった表現になるはずです。
そして、亜子はナギが犯罪者だと聞いて「あのナギさんが犯罪者・・・」と悩んでいることになるはずです。そして、それがネギにつながることはありません。
従って、亜子の言う「信じてる」とは「(勝利を)信じてる」に加え、「(無実を)信じてる」といった意味合いもあるのではないでしょうか。