neoを振り返る・前編 「基礎」をもう一度なボンボン時代

藤真拓哉先生によって3年という長きにわたって連載されてきた「ネギま!?neo」が、今月20日発売の号を持ちまして終了となります。

そこで、これからしばらく、「ネギま!?neo」(以下すべて「neo」とする)を振り返ってみようと思います。

0教科目と1教科目

「neo」は2006年10月、アニメ第2期「ネギま!?」のコミカライズ作品、という位置付けでコミックボンボンで連載が始まったわけですが、本連載開始の1ヶ月前に、増刊「アブダカダブラ」に掲載されました。

その内容は「ネギがアーニャとともに卒業試験に挑む」という、原作第1話の少し前の話でした。ラストから2ページ目には原作の1ページ目と同じ絵が模写されていますが、その次のネギたちの表情がもっと派手になっています(笑)。
原作の卒業試験についてはわかりませんが、今後描かれる可能性も薄いでしょう。アーニャが鍵となる


そして始まった第1話、増刊でカラーはやったためか、白黒でなんとなくひっそりとしたスタートでした。
私はボンボン時代のneoはコミックスのみ買って読んでいましたが(ボンボンは立ち読みできなかった)、第1話の雰囲気は原作はもとより、アニメともかなり違った印象を受けました。

ともあれ、第1話は特に大きな事件は起きず、第2話から「ネギま!?」同様エヴァの話・・・という形でスタートダッシュをきるのでありました。

ネギま!の基礎を再確認

で、ボンボン時代を総括しますと、「ネギま!?」ということでスタークリスタルを追いかけることになり、その黒幕がアーニャであった、という本筋以外は、藤真ワールド全開でした。
最初のエヴァこそ明日菜がボートを放り投げたり、アニメにもあったシーンがありましたが、木乃香がのどかに先んじてパクティオーしたり、図書館島にペガサスが出てきたり。途中でいきなりアーニャが来日したときは、原作でもアーニャが来日した辺りだったのでびっくりしました。


で、これらの物語は、ドラマ開始前にも当ブログで触れましたが、エヴァの因縁・さよ登場・このせつの絆・のどかの恋心・アスナいいんちょの仲・ネットアイドルちう(以上neoでの登場順)、全てこれまでのメディアミックスでは必ず取り上げられてきた題材です。ネギま!の基礎知識」といってもいいでしょう。
それを藤真先生がどう料理するか、お手並み拝見的な意味合いもあったことでしょう。
結果として好評を得たということなのでしょう。ボンボンから本家に参入した人もいたかもしれません。


さて、これら「基礎知識」が一巡し、さあこれから、という時にはボンボンの休刊が近づいており、結局ボンボンの最終号を待たず、その1冊前に2本立てでスタークリスタル編は終了、好評を得たまま2008年1月、舞台はマガジンSPECIALへと移ることになります。

以下、次回に続く。