277時間目 魔法世界、消滅!!?

どうやら今回が31巻1話目で間違いないようです。

  • コミックス派の方はネタバレにご注意ください。


今回に関しては、各シーンをつぶさに語るのは無意味なように思える。

This is it.(意訳:これが答えだ)

ALN日記の文章から、「大難産」であったことが窺える今週。その真っ只中、赤松先生が「萌えやバトルについての話」として長々と文章を書いていたことを覚えている方も多いことでしょう。

その文章の後半は

「キャラ&バトルが描ききれない」現象に陥る危険性も高いです。
しかしまあ、それは純粋バトル漫画でも同じことなので、長期化した後には進行速度を落とすしかありません。
進行速度を落とさない手法としては、味方キャラを徐々に殺す手がありますが、それはなかなか困難です。
(途中で終わる)

ALN日記 1月13日

・・・と、中途半端なところで終わっていましたが、
ここでなぜ、赤松先生は「続く」とか「続かない」ではなく、「途中で終わる」という微妙かつ奇妙な表現を用いたのか。

その答えは、今話に隠されていました。
そう、「殺したのではない、消したのだ」と言うことです。

「殺す≠消す」

よく、暗殺の隠喩として「消す」という表現が用いられますが、この「消す」は「殺す」とイコールではないのです。

「リライト」なだけにまさしく「鉛筆と消しゴム」ですよね。
「今は存在が邪魔になるけど、また出せる時が来たら出せるようにする」為に、物語に消しゴムをかけて一時的にキャラクターを「消した」のです。普通の作家なら存在自体が邪魔なら「殺す(=基本的に二度と復活しない)」という手段をとるところを「一時消去」だけで済ませているのです。

そう考えると上手い表現だよなこれ・・・。「死んだ」人が生き返るストーリーは(たとえ「実は死んでいなかった」というトリックだったとしても)不合理感をかもし出すことが多いが、「消した」だけなら「出てこない期間が発生する」のと同じようなもんだし。

余談

「絶望」から「糸色望」しか想像できない皆さんはもうほっとこう・・・(笑)。