#25 長谷川千雨
今回は千雨です。
はっきり言って、彼女がここまで活躍する事を予想できた連載当初からのファンはごくわずかではないかと思われます。
彼女は12時間目と非常に早い段階でその「ネットアイドル」という正体が明かされました。それでも、そこから話を膨らませていくのは困難ではないかと考えた方が多かったと思います。なにせ他のクラスメイトとの接点がどこにもありません。いうなれば3-Aの「陸の孤島」です。
しかし、2度目の活躍の場が91時間目、コスプレ会場に与えられました。しかも、ここでネギにまほら武道会のチケットをもらったことで彼女の境遇は一変します。武道会で目の当たりにした驚異の出来事の数々。自身の技術力を上回るネットバトル。これにより彼女はこの作品で活躍する為に欠かせない切符、「魔法の存在とネギの正体」を知ることとなります。
普段の冷めた性格が、ここでプラスに働いたようです。さらに男性的な口調は、女の子だらけの中でかえってアクセントになっています。
そこからはもう止まりません。本人の意思とは関係なく事は進みます。そして、とうとうこの作品における出世の最高峰、「仮契約」まで至ってしまったわけです。「ネギとさえつながりができれば、別に横の関係がなくてもいい」ということを彼女は証明したわけです。
「木乃伊取りが木乃伊に・・・」といまだに自己嫌悪が抜けないようですが、「残念ながらもう帰れません!」と明るく宣言しておきましょう。実際自分の活動にまで使っちゃってるし・・・
ネギにはもう「尊敬する人」扱いされています。そこまで言われたクラスメートも珍しいですね。
声優は本作でデビューした志村由美さんでしたが、声云々はともかく、もうちょっと実績ある人のほうがよかったのでは?という気がします。だって一人で「だから私はネットアイドルじゃねえ!!」と「はろはろ〜今日ちうね〜」、全然違うキャラを演じるわけですから。こんな役を見事に演じきった志村さんの今後に幸あれ。
とりあえずバブルは一段落といった所ですが、今後も本人の意思に関わらず(?)活躍してくれることでしょう。
それにしても、先に「ちう」が作られたせいか、「千雨」という意味不明な名前ができてしまいましたね。
次回は「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル」です。
#6 大河内アキラ
大河内アキラ(おおこうち・あきら)
1988年5月26日生まれ
水泳部所属
寡黙だが思いやりのある優しい人物。
本日誕生日のアキラです。
水泳部所属の彼女。得意種目はなんなんでしょうか。個人メドレーかな?
彼女はあまりしゃべらないせいか、運動部の4人の中でもまき絵や裕奈の自己主張の強さに押されがちな印象があります。それでも、ちょっと話しただけでも彼女の性格はたやすく読み取れます。「わざわざきてくれるなんて・・・」これだけで判断できるんですからかえってわかりやすいですね。にぎやかな友達がいるのにそれに混じりきらずに優しく受け止める、それが彼女のよさだと思います。
こういうおとなしい人ですが、信頼を損なうような事すると・・・・・・投げ飛ばされます。しかも頭わしづかみで。
実際にある程度重さのある人形とかでやってみましょう*1。結構大変ですよこれ。しかも結構高く舞い上がっています。ザジならともかく、柿崎や桜子があんなに高くは跳べないでしょうよ。とにかく、恐ろしい事になります。
さて、彼女は身長175cm。女性としてはものすごい長身です。だからほとんどのクラスメートを見下ろすようになってしまいます。とくにまき絵・亜子が相手だと話すのが疲れそうですね。
ネギに対してはおおむね好意的で、かわいがっている様子です。「ちからもち」と書かれてショックを受けていますが、そりゃ女の子だもんねえ*2。
ところで、彼女は水泳部に所属していながらものすごく長〜い髪です。まとめてもものすごいボリュームになっています。このあたりは彼女のポリシーなんでしょうかねえ。もっともお尻隠せるぐらい長い髪の人は彼女に限りませんが。
初の主演ストーリーもあって、株が急上昇しているようです。人気面では他の3人に遅れをとっていましたが、次回の人気投票ではベスト10入りかもしれませんね。
次回は「長谷川千雨」です。
#24 葉加瀬聡美
葉加瀬聡美(はかせ・さとみ)
1988年7月14日生まれ
麻帆良大学ロボット工学研究会・ジェット推進研究会所属
研究一筋のマッドサイエンティスト。
今回はハカセです。
彼女ほど、ファーストネームで呼びにくいキャラはいないでしょう。
ああ・・・「ハカセ」だなんて、なんとおあつらえむきな苗字がこの世に実在したんでしょうか。ありがとう!葉加瀬太郎さん!!
まぁそれはさておき、彼女はいかにもなマッドサイエンティストです。普段の「〜〜〜」を多用したスローなしゃべりが、科学理論のときだけマシンガントークになります。尊敬する科学者はやはりというか、アインシュタインでしょう。また、彼女は弱冠12歳にして、茶々丸というものすごいロボット(ガイノイド)の開発に成功したのです。恐ろしい事ですよこれは!
ここまでヤバいのに、見た目からはそんなヤバさは感じられません。普段が軽めなせいでしょうか。
さて、彼女は「超鈴音」という、未来からやってきた彼女以上の天才少女と手を組み、その計画に加担する事となります。そのため、危険人物扱いされているようですが、なぜか超ほどの扱いは受けていないようです。超とは異なり体力が低い為、危険な場面では超がおとりになってきたのでしょう。
最大の山場が終わったことで、またろくな出番が無くなるでしょうが・・・茶々丸を通じてでもまたその頭脳の片鱗をいかんなく見せてほしいですね。
次回は誕生日更新で、「#6 大河内アキラ」です。
#22 鳴滝風香&#23 鳴滝史伽
鳴滝史伽(なるたき・ふみか)
1988年12月6日生まれ
さんぽ部所属
双子の妹。ですっ娘。いたずら好き。
今日は鳴滝姉妹です。
双子キャラと言うのはよくありますが、この姉妹の場合は容姿、性格の差が少なめです。片方が強気でもう片方が弱気、というぐらいでしょうか。そのせいか、片方だけだと印象が薄めです。人気投票での順位が低いのも、そのせいではないでしょうか。
このクラスには年齢不詳の方は多いですが、こちらは随分と子供っぽいキャラですね。14歳で128cmはいくらなんでも小さすぎです。成長しきるのにあと10年はかかりそうです。頭と運動能力の発育はまともなのに、どうして体格だけが・・・?
そんな2人はイタズラ好きでもあります。時折座席を入れ替えているのも、その一環です。
おもな交友関係は同室でさんぽ部仲間の楓ですが*1、原作ではそれほど一緒に行動しているシーンは多くなかったような気がします。むしろ「ネギま!?」のほうが多かったぐらいです。楓からは忍術も教えてもらったようですが、忍び装束まで用意してノリノリですな。素質もあるみたいです。
そんな彼女たち、原作でのパクティオーカードは2人まとめて1枚という扱いです。いったいどうしてなんでしょうか?ほぼ同時にキスしたから?他の2人が行ってもこういう現象が起こるのか、それとも双子だからなのか。これも謎といえるでしょう。
最後に、風香はまき絵に対してなぜか手厳しいです。「まき絵は胸ぺったんこだからな〜(16時間目)」*2「まきえもバカだろ(55時間目)」・・・「失格」フラグが立ちそう。
次回は「葉加瀬聡美」です。
#21 那波千鶴
那波千鶴(なば・ちづる)
1989年1月29日生まれ
天文部所属
マイペースでつかみ所がない。保母のボランティアをしており、母性本能に溢れている。
今回はちづ姉です。
え〜、彼女はホントに14歳なんでしょうか? 先週もここでちょっと述べましたが、年齢不詳度は楓&真名の比じゃありません。
この際だからカミングアウトすると、私は24歳ですが年下には見えません。
絶対、幼稚園児ぐらいのお子様がいる顔です。スーパーとかじゃ売り子のおばちゃんに「そこの奥様」とよく言われることでしょう。
倍の28歳でもまだ違和感があります。35歳ぐらいがちょうどよさそうです。
これ以上言うと後ろから「ゴゴゴゴ・・・」と聞こえそうなのでこの辺にしておきます。ホント、どう育てたらこんなんなるんですかねぇ。
また、大事が起きても大半のシーンで笑って見てるだけの事が多いです。その一方でヘルマンの襲来には毅然とした対応を取るというしっかりとした一面を見せています。どうやら自分に関係がない時は見てるだけのようです。
小太郎の母親代わりになっているわけですが、この少年の不思議な点には「あえて触れていない」ようです。
結局のところ、単にデータを並べただけじゃよくわからない点が多すぎです。夏美のように「全然わかんないよ・・・」と涙したくなります。まだまだ、彼女の全貌を知るには時間がかかりそうですね。
#20 長瀬楓
長瀬楓(ながせ・かえで)
1988年11月12日生まれ
さんぽ部所属
のほほんとした性格だが、甲賀忍者である。バカブルー。
今回は楓でござる。
過去、フィクションにはさまざまな忍者が登場してきましたが、そんな中でも、彼女は結構珍しい存在であると思います。
1つは主人公の味方でありながら「甲賀忍者」であることです。
忍者といえば「伊賀」と「甲賀」が二大勢力でありますが、たいていの場合は「伊賀」のほうが善玉側に用いられている印象があります。Wikipediaで調べた所、これは伊賀が徳川、甲賀が豊臣の支配下におかれていたので、徳川対豊臣の代理戦争とされていたからだそうです。最終的に徳川が天下を取ったので、徳川から見たら悪玉に見られる、というわけですね。
また、「甲賀忍者は一人の主君に忠誠を尽くすが、伊賀忍者は雇い主との間にそれ以上の関わりをもたない」ともありました。なるほど、そう考えれば甲賀のほうが設定上向いているようですね。
そして、もう1つは「彼女ほど『くノ一』のフレーズが似合わぬ女性忍者はいない」ということです。彼女は身長181cmと非常に良い体格ですし、技の出し方も力強く、「くノ一」の可憐さからは程遠いものがあります*1。まあ、そこが彼女の魅力ではあるのですが。
そんな強さとはうって変わって、普段の彼女はのんびりした雰囲気です。鳴滝姉妹と散歩してたりするわけです。通常時と戦闘時のギャップも彼女らしさといえるのではないでしょうか。
ネギについてはおおむね好意的です。そのスタンスについては164時間目の美空の言「息子の門出を見守る親父のような・・・」という表現が一番、的を射ています。今後も主力としてネギを支えていって欲しいと思います。
余談ですが、私の妹にネギま!を読ませたところ、一番気に入ったのが楓だといっておりました。
次回は「那波千鶴」です。
*1:名前はくノ一にありがちな植物名そのままの名前ですけど。
#19 超鈴音(と、その野望に対する私の問題提起)
超鈴音(ちゃお・りんしぇん)
1988年12月1日生まれ(生年は詐称)
量子力学研究会・東洋医学研究会・お料理研究会ほか所属
「麻帆良の最強頭脳」の異名をとる完璧超人。
今回は超です。
彼女は「チャイナ系」かつ「成績学年1位の超天才」というわかりやすそうなキャラでありながら、長らくほとんど肉まん売りしかしていないという扱いでした。この作品をコミックスから読み始めた人は、8巻まで読んだ時点では「なんでこの娘が学年1位?」と首を傾げたくなることでしょう。
そんな彼女は、麻帆良祭にてとんでもない設定がザクザク出てきます。
- 「学園の魔法教師達に警戒されている」
- 「未来の火星からきたネギの子孫」
そしてなにより、
- 「魔法の存在を世界にバラそうとしている」
という、強烈きわまりない野望が明らかになり、ネギと対峙することとなります。
そしてその手段として「強制認識魔法」という複雑かつ強力なものでした。
彼女は22世紀初頭(推定)から来た未来人です。彼女のいた世界は何らかの問題で混乱していたようです。しかし「地球・人類の滅亡の危機」ではないとされています。彼女は何のために強制認識魔法を発動させようとしたのかは謎に包まれたままです。
しかし、謎はそれだけではありません。
例えば、何故彼女はこの2003年を野望達成の為の地に選んだのでしょうか?作中では千雨が「インターネットが普及し終わった時代だったからかもしれない」と言っています。「世界規模での情報や噂の伝播がしやすくなった」ということでしょう。しかし、それならもっと未来ならもっと早く伝わるかもしれません。また、なぜ先祖(とされている)ネギがまだ10歳の少年であるこの時代だったのか?ネギが成人した時代を選べば、ネギがすんなり協力してくれる可能性もあったはずです。まだ右も左もわからぬ子供を篭絡するほうがたやすいと考えたのでしょうか。
また、強制認識魔法を実行するための魔力供給場所が、なぜ日本の麻帆良学園の世界樹である必要があったのか?この地球上に同様の場所があるなら、中国でもイギリスでも、そこを用いれば良かったはずです。
しかし、彼女はそんな数々の謎について多くを語らぬまま、2003年の世界から去っていきました。当面の間は登場することはないでしょう・・・。
それにしても、もっと「クラスメートとしての超」が見たかったなあと思うと、残念でなりません。アニメである程度補完はできますけどね。
ちなみに彼女は葉加瀬とともに、原作では誰からも名前で呼ばれた事のない生徒です*1。確かに「リンシェン」はいいにくいよなあ。その点「チャオ」ならイタリアンな挨拶だし。
次回は「長瀬楓」です。